ブータンの今を知る

ブータンとエコツーリズム開発

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こんにちは!JEEF事務局の田儀(たぎ)です。

 私がブータンと関わり始めたのは、かれこれ6年前にさかのぼります。

 当時、私はエコツーリズムについて、ほとんど知らないど素人(今もあまり変わりありませんが)でした。そんなブータンで試行錯誤しながらエコツーリズムの仕事に関わることになったのは、ブータンとエコツーリズムの考え方があまりにピッタリ一致したからです。

 

このページをご覧になっていただいているあなたは、ブータンに旅行に行かれたことのある方でしょうか?

 もし、そうでない方でしたら、ブータンの観光の仕組みについて、少しご紹介します。

 ブータン国内を旅行するためには、旅行会社を通じ、観光ビザを発給してもらわなくてはなりません。そして、ガイド、ドライバー、宿泊施設、食事すべてが込みになった旅行代金として、旅行会社から提示されます。

 私はこれを「究極のパッケージツアー」と呼んでいます。(サービスが良いということじゃなく、ほとんど何にも支払わなくて良いので)

 

でも、これじゃ旅行会社やホテルにしか、観光のメリットはないんですよね・・・。

 私たちが仕事を始めた当時、ブータンにはエコツアーと言えるものは実質的になかったんです。

 

一方、ブータンにはGNHという政策があります。すでに松尾が触れていますので、詳しくは述べませんが、その中には、地域振興や環境保全のような考え方も含まれています。

 幸福の国ブータンとはいえ、やっぱり若者は都市へ住みたがります。

 地方の仕事はきつい農業しかないですから。

 でも、エコツーリズムが普及し、観光客がブータンの各地方でホームステイしたり、ローカルガイドの案内を受けたり、地元のお土産を買ったりするようになるとどうでしょう?

きっと、愛着のある地元に残って、地元のために働こうという若者が日本のように増えてくるはずです。

 

 日本で起きているような、地域振興をブータンでもやれれば、地方に残りたがっている若者たちにとって、職業の選択肢を増やすことになるのではないでしょうか。

 「エコツーリズムを普及させることこそ、GNHに貢献すること」と私は今でも信じています。

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私の願いは、日本で見られる地域おこしに情熱を燃やすような人たちが、ブータンでもたくさん出てくることです。

 

 

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