今回は、ブータンの国レベルの観光関連機関を代表するメンバーから構成される、CBST(※)運営委員会のご紹介をしたいと思います。運営委員会を設置することの目的は、本プロジェクトに対しての助言や協力を各機関から得ること、そして、委員会を通してCBSTを国全体に広めることです。具体的な運営委員会のメンバーは、以下の通りです。
- ブータン政府観光局 (Tourism Council of Bhutan : TCB)
- ブータン旅行業協会 (Association of Bhutanese Tour Operators: ABTO)
- ブータンガイド協会 (Guide Association of Bhutan: GAB)
- 農林省森林公園局レクリエーション・エコツーリズム課 (Nature Recreation Ecotourism Division: NRED)
- 工芸品振興事業団 (Agency for Promotion of Indigenous Crafts: APIC)
- ハ県事務所 (Haa Dzongkhag Administration)
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王立自然保護協会 (Royal Society for Protection of Nature: RSPN)
運営委員会の主な活動は、四半期に1回、RSPNティンプーオフィスにて会議を開くことです。毎回、これまでの活動報告と今後の活動予定について、プロジェクト担当のチョキさんから説明を行うとともに、委員会の判断が必要な案件について議論したり、時には私も、日本でのセミナー等の活動内容を報告したりします。
写真を見てお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、運営委員会のメンバー、RSPNのチョキさんを筆頭に、なかなかしっかりとした、“肝っ玉お母さん”風な、働く女性が多いんですよ。またの機会に、一人ひとり簡単なインタビューをして、こちらでもご紹介したいと思っています。

運営委員会メンバーと、ハ県の関係者一同 ハ県事務所にて
昨年の3月には、運営委員会メンバーでハの現場視察も行いました。2泊3日の短い期間ではありましたが、ハの秘めた魅力を存分に見出すことができ、またそれらを関係者の間で議論し共有するという、とても濃厚な視察旅行となりました。
日本からのドナー関係者やサポーターの方々、ブータンの国レベルの機関の方々、地域のリーダーたち、そして、実際の観光サービスプロバイダーとなるコミュニティの人々。常に様々な人たちと関わり合いながら進めていくのが、この事業の面白さ、醍醐味でもあります。これからも、こういったステークホルダーの皆さんの“顔”を、なるべく臨場感あふれる形でお伝えしていきたいと思っています。
※CBST = Community Based Sustainable Tourismの略。