松尾茜のブータンなう

眞子さまブータン公式訪問:ありがたい御接見の機会をいただきました

RSPNの仲間たちと

秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまが、6月1日から7日の日程で、ブータン王国を公式訪問されていらっしゃいます。

画像:Kuensel

画像:Kuensel

眞子さまが外国を公式訪問されるのは、おととしのエルサルバドルとホンジュラス、去年のパラグアイに続いて3回目ということです。ブータンには、これまで皇太子さまが昭和62年に、秋篠宮ご夫妻が平成9年に、それぞれ公式訪問されています。(NHKニュースより)

眞子さまのブータン公式ご訪問が決まったのは、昨年末のことでした。日本とブータン、両国の友好関係の深耕に繋がる今回の機会、私も、とても楽しみにしていました。そして先週、いよいよご訪問の当日。日本・ブータンそれぞれのメディアで多くの報道があり、自分でもびっくりするくらい、気持ちが高まりました。

それもそのはず。実は、ご訪問の数週間前、在インド日本大使館からメールをいただき、ティンプー市内のホテルにて、眞子さまと御接見の機会がある旨、ご招待をいただいていたのです。

御接見では、一生の思い出に残る、大変すばらしい体験をさせていただきました。こちらで、ぜひ読者の皆さまと共有させていただきたいと思います。

御接見は、6月3日(土)の夕刻、ティンプー市内の五つ星ホテル、タージ・タシのバンケットホールにて行われました。JICA関係者(事務所職員の方、専門家の方、ボランティアの方など)と、その他の在留邦人の2グループに分かれ、眞子さまのご到着を待ちます。ちなみに、私は後者のグループで、他には、国際機関の職員の方、ブータンのサッカーチームのコーチをされている方、日本語学校や私立学校を経営されている方、医師の方、ブータンの方とご結婚されて長く住んでいらっしゃっている方などがいらっしゃいました。

そして、いよいよ、眞子さまのご登場です。
それまで緊張の面持ちを隠せなかった私たち在留邦人でしたが、眞子さまがお部屋に入られた瞬間、その優しい雰囲気に、その場がいっきに明るくなりました。眞子さまは、在留邦人ひとりひとりに、少なくとも3分ほどはお時間を割いていただき、じっくりとお話をしてくださりました。

私の順番は7番目。以下のような内容を、お話させていただきました。

私:ブータンの田舎で、エコツーリズムを通じた地域おこしの事業に携わっております、松尾茜と申します。この度は、このようなご接見の機会を頂き、本当にありがとうございます。ブータン西端のハ県という場所で、農家ホームステイ開発や、地域の若者の雇用創出のためのローカルガイド育成、地元の特産品としてのお土産開発、道の駅開発、などを行っています。

眞子さま:ブータンはとても美しい場所ですね。観光による発展のポテンシャルがとても高いと感じました。お客様がいらっしゃった際に、そのように受け入れ態勢が整っていると、とても良いですね。

私:はい、そうですね。ありがとうございます。眞子さまがブータンにご訪問下さったことで、日本のより多くのみなさんに、ブータンの魅力を知っていただけたと思います。本当にありがとうございます。

眞子さま:いえいえ、そんな、とんでもないです。これからも、ご活動、どうぞ頑張ってください。

眞子さまは、とても物腰が柔らかく、熱心に私たちのお話を聞いてくださりました。容姿がお綺麗なことはもちろん、本当に、心が透き通っていらっしゃる様子が、ひしひしと伝わってきたのです。在留邦人一同、あたたかい幸福感に満たされ、家路についたのでした。

眞子さまがブータンにいらっしゃってからというもの、ブータン人の同僚や友人たちからは、毎日のように、色々なコメントをもらっています。

「プリンセスにお会いできるの、羨ましいなあ。私も一緒に連れて行ってよ。」
「プリンセス・マコは本当に美しいね。僕もそうだけれど、多くのブータン男性が、テレビを見ただけで、恋に落ちてしまったと思うよ。」
「日本は、これまでブータンにたくさん協力をしてくれて、本当にありがとう。これからも、両国の友好関係が末永く続きますように。」

毎日、ブータンの方々と暮らし、仕事をしている私のような駐在員にとって、このような声がけは、どれだけ励みになることでしょう。眞子さまがもたらしてくださった“日本フィーバー”。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

画像:ブータン第5代国王王妃 公式Facebookより

画像:ブータン第5代国王王妃 公式Facebook

眞子さまは、昨日、ティンプー中心街のメモリアル・チョルテン(仏塔)にて開催されている、花の博覧会 (Royal Bhutan Flower Exhibition)の開会式典にもご参列されました。昨日6月4日は、ちょうど、ブータンの、ジェツン・ペマ王妃さま27歳のお誕生日でもあり、お2人で仲良くお祝いされたようです。

「日いづる国と、雷龍の国から、2人の天使が舞い降りたようだ…。」
とは、なかなか趣深い、ブータン人の友人によるコメント。本当にお二方とも美しく、うっとり、ため息が出てしまいます。

花の博覧会は、今日から1週間が一般への公開日となります。本日6月5日は、World Environment Dayということもあり、私も、RSPN(ブータン王立自然保護協会)の同僚たちと一緒に参加してきました。

RSPN同僚のカチさんと

RSPN同僚のカチさんと

首都と言えど、周囲を山に囲まれたティンプー。夏の深い緑に覆われた自然豊かな山々を背景に、花々で美しく彩られたチョルテン(仏塔)を拝み、自然のありがたさに改めて感謝すると同時に、ブータンで、日本で、そして世界中で、この美しい自然が後世にきちんと残せますように、と、微力ながらお祈りをしました。

Royal Bhutan Flower Exhibition 公式Facebookページより

画像:Royal Bhutan Flower Exhibition 公式Facebookページ

花々で美しく飾られたチョルテン(仏塔)

花々で美しく飾られたチョルテン(仏塔)

眞子さまは、いよいよ明日、今回のご訪問のハイライトともなるであろう、パロのタクツァン僧院へのハイキングを予定されていらっしゃいます。

眞子さまのブータンご訪問が、心に残るすばらしいものとなりますように。そして、これからも、両国の美しい友好関係が、末永く続きますように。ブータンに関わる一日本人として、心から祈念いたします。

ブータンではまだ珍しい「噴水」に、無邪気にはしゃぐRSPNの同僚たち

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