はじめてブータン旅行を計画される方が疑問に思われるのは、「距離は短いのに、なぜ、移動時間がかかるの?」ということではないでしょうか。
ヒントは、ブータンは九州くらいの面積の国土なのに、標高差が7,000mを超えていることなんですが、お分かりになりますでしょうか?
そう、ブータンは山がちの地形なので、道路事情が悪いんです。なにせ、100mも見通せる直線道路は空港の滑走路くらいしかないし、ブータンの道はどこも狭く、道路幅が4mしかないようなところを、大型のダンプカーやトラックが走っていきます。おまけに、標高差があるので、道路の勾配がとてもきついんですよ。首都のティンプーから、中央ブータンの観光地ブムタンのジャカールへ行こうとすると、3,000m級の峠を3つも越えなければなりません。そりゃ、時間がかかります・・・。
でも、そんなブータンの旅行をする楽しさは、晴天の日の峠からの眺めです。遠く望むヒマラヤの山なみは、筆舌尽くしがたいものがあります。また、道中遭遇する、ラングールなどのサルの仲間、ゴーラルのようなカモシカ、テン、シカなどの動物、色鮮やかな野鳥や花など、のんびり進むからこそ見られる景色もあります。
ブータンで車移動する際、注意したいのは、ヘアピンロードが多いこと。車酔いの不安な方は前の座席に座るか、あらかじめ酔い止めのご用意をお忘れなく。また、用意された車が韓国車だと、なぜか結構疲れやすいと言う声を聞きます。サスペンションが良くないという噂がありますが・・・。もう一点、ブータンは標高が高く、陽ざしが強いので、お肌の弱い方は日焼け止めをご用意ください。